こんにちは、管理人の「みなと(@tsuri__note)」と申します!
先日、知り合いのおじさんから青物用にデカめのクーラーボックスを貰ったのですが、如何せん色味が好みじゃなかったので、思い切って自分好みに塗装リメイクしてみました!
クーラーボックスは釣り道具の中でも大きく、他の人の目にも付きやすいので、出来るだけお洒落でかっこいい物を使いたいですよね。
というわけで、この記事ではクーラーボックスの塗装の手順や様子をご紹介したいと思います。
リメイク前のクーラーボックス
まずは現状の確認から始めます。
調べてみたところこのクーラーはFIELD SHOWERというものだという事が分かりました。
何リットルかは分かりませんが、外寸は約73×33×35cmです。水抜き用のドレンプラグ付きでなかなか便利そうですね。
ただ、頂いたおじさんの方で改良された形跡があり、色々と残念な箇所もありました。
- 取手側のバックル(留め具)が紛失している
- ヒンジ(蝶板)が交換されている
- いたるところに穴が開いている
とはいえ中は綺麗ですし、取手側の留め具はなくても全然問題なく冷える事が確認できましたので、このまま作業を始めたいと思います。
作業手順の確認
持論ですが、塗装作業で何よりも大事なのは「作業手順」です。
塗装を始める前にしっかりと手順を決めておくことにしましょう。
- 分解
- 穴埋め補修
- サンドペーパーで足付け
- 洗浄
- マスキング
- ミッチャクロン吹付
- スプレー塗装
- アルミテープ・アルミシート巻付け
- 組み立て
今回は、分解ついでにアルミテープ・アルミシートを巻付けて保冷力UPも狙ってみようかなと思います!
それでは作業の方に移りましょう!
クーラーボックスの分解
そっそくクーラーボックスを分解しました!
この作業では以下を注意しながら進めていきました。
- ネジ・ビスが混ざらないように部位ごとに分ける
- 組み立てし直す事を考え、構造を把握しながら分解する
- ねじ山がバカになっているとこがないかチェック
- 発泡スチロールにアルミシートを巻くスキマがあるか確認
特に、どこにどのネジが使われているのか、後でしっかりと分かるように、保管する袋を別にするなど工夫した方がいいです。
穴埋め補修
クーラーボックス本体に、改良の為に開けたであろう穴があって少し不格好だったので、穴埋め補修していくことにしました。
穴のバリ(カエリ)をカッティングナイフ等で除去します。
穴を埋める方法はいろいろとあるのですが、今回は家に余っていたダイソーさんの「エポキシ2液混合タイプ強力接着剤」という商品を使う事にしました。
穴を埋めて、乾燥させたら表面を整えます。
この作業は仕上がりに大きな影響を与えるので、手を抜かずしっかりと丁寧に作業していきます。
足付け
足付けとは塗料の乗りをよくするために、塗装面をあえて傷つける下処理作業のことです。表面の凹凸を増やす事で、塗料が付着する面積を増やしているんです。
今回は、400番のサンドペーパーと、曲面や凹凸部分などペーパーでは難しいところにはスコッチブライトをかけて足付けしました。
サンドペーパーとスコッチブライトはホームセンターで100円ほどで購入可能です。
表面が白っぽくなるくらいが目安です!
洗浄
塗装面に少しでも油分などの汚れがあったらうまく塗料が乗らず、剥げの原因になってしまいますので、塗装前にはしっかりと洗浄することが大事です。
釣具屋さんで貰ったアミ姫バケツと台所にあったJOYを使ってじゃぶじゃぶと洗っていきます。
水気が残っている状態で塗装をしてしまうと白っぽくなってしまうので、洗浄後は1日置くなどして確実に乾燥させておきましょう!
マスキング
しっかりと乾燥させたら、塗装する必要がないところに塗料がつかないようにマスキングテープを貼っていきます。
クーラー内は塗装するつもりはないので、マスキングテープとナイロン袋で覆いました。
ミッチャクロン吹付け
ミッチャクロンとは、プラスチックなど一般的に塗料が乗りにくい材質のものに吹きかけることで、塗料が乗りやすい下地を作ってくれる商品のことです。
他にはプラサフといった下地用商品もありますが、今回はミッチャクロンが適材とおもいましたので、チョイスしました。
厚塗りする必要はないので、クリアカラーで分かりにくいですがサッと薄く吹き付けましょう!
スプレー塗装
お待たせしました、やっとここから塗装がスタートです。
すべてはこの作業のための下準備です。たのしい塗装作業を満喫しましょう!
今回用意したスプレーはアサヒペンさんの「高耐久ラッカー つや消しブラック」です。とてもかっこいいマットブラックで、耐久性にも優れたコスパ最強のスプレーなのでおすすめです!
ただし、黒は紫外線を引き付けて温度が上昇しやすいので、保冷力が落ちてしまう事には注意しましょう。僕は保冷力より、かっこよさを重視しました。
また、目立たない下部やツートンカラー用には、家に転がっていたグレーのスプレーを使用しました。
スプレー吹付のコツは以下の通りです。スプレー吹付は、お手軽ですが結構難しくて失敗するとダマになってしまいますので集中して作業します。
- 薄く吹き付けて、何層にも塗膜を作るイメージ
- 吹き付けるたびにしっかりと乾燥させる
- 吹き始めと吹き終わりはダマになるので注意
- 焦らず、丁寧にじっくりと時間をかける
全体に薄く吹き付けて、1時間ほど乾燥させまた薄く吹き付けるという作業を4回ほど繰り返して完成させます。
スプレーの特徴として、吹き始めと吹き終わり時に塗料がダマになりやすいので、スプレーを以下のような動かし方で塗装するように注意すると、仕上がりが綺麗になりますよ!(分かりにくかったらごめんなさい・・・)
小物も忘れずに塗装しましょう!
塗装後は、雨に濡れないような場所でしっかりと乾燥させましょう!スプレーの種類にもよりますが、2~3日くらいは乾燥させると安心できます。
アルミテープとアルミシートで保冷力UPを狙う
塗料が乾いたら、アルミのテープやシートを内部に張り付けて保冷力アップを狙います。
アルミテープはホームセンターで購入すると800円以上してしまうので、100均にあるものにしました。(ダイソー、キャンドゥにあるのを確認しました)
ホームセンターの物は高い代わりに分厚くなっているのですが、クーラーの内部に貼るため薄い方が都合がいいという事もあり、100均の物で十分です。
アルミシートは分厚い為、スキマに余裕のある所に使用します。こちらも100均の物を用意しました。
シートのサイズは160×90cmでも、余ったので購入する際は1枚でOKです!アルミテープはクーラーの構造にもよりますが2個くらいは用意しておきましょう!
実は最も時間のかかる作業なのですが、不覚にも写真を取り忘れてしまいました・・・
巻付け過ぎると組み立てが困難になるので、巻きすぎないよう注意しながら作業を進めてください。
クーラーボックス組み立て
すべての作業が終わったら、ついに組み立ての瞬間です!
ツートンカラーにしたのは正解でした!ただ、グレーの部分の塗料は剥げやすく、組み立て時に結構剥がれてしまいましたね…
反対にアサヒペンのつや消しブラックは、ある程度塗膜が強いようですね!
内部の塗分けも綺麗に仕上げることができました!
ゴムパッキンがやや劣化しているのが気になりますが、それはまた今度補修しようと思います(多分しない)
塗装のコスト
ここまでにかかったコストは以下の通りです。(元々保有していたものは除きました)
- アサヒペン つや消しブラック×3本 2300円
- ミッチャクロン ×1本 1700円
- アルミシート ×1枚 110円
- アルミテープ ×3個 330円
- スコッチブライト 100円
合計約4600円ほどのコストがかかったようです。
思ったよりはコストが掛かったなという印象です。とはいっても、つや消しブラックは補修用に半分ほど残しているスプレー缶が1つあり、ミッチャクロンも半分以上残っていますので、次に塗装する機会があればもっと安く済みそうですね。
今回は比較的大きいクーラーボックスだったので、スプレー缶が3本も使用してしまったのがコストの大部分を占めています。
ご自分のクーラーサイズだと、どの程度のスプレー本数が必要なのかをしっかりと確認し、コスト面から塗装するかしないか判断しましょう!
リメイククーラーボックスの使用感
さて、完成したリメイククーラーボックスを持ってさっそく釣りに行ってみました!
この日は青物を狙いに行ったのですが、カツオが入れ食いでとても楽しかったです!
8時間の釣行でしたが、氷も維持されており保冷力UPもある程度は効果があったのかな?と思います。
にしても、このカツオめちゃくちゃ美味しかったです!
クーラーボックス塗装の剥がれ防止について
沖堤防に持って行ったりと結構ハードに使用した結果、やはり剥がれが目立ってきました。下地が青なこともあって少しの剥げでも結構気になりますね…
剥げたところは、足付け→ミッチャクロン→塗装することで簡単に補修する事ができます。
剥がれ防止案としては、ウレタンコートのスプレーを吹き付けるのが良いと思いますが結構高いです。
僕はこれ以上コストを掛けたくなかったので、これでリメイクは終了としました!
まとめ
今回は、譲ってもらった古いクーラーボックスの塗装&保冷力UPのリメイクを行ってみました。
サイズが大きかった為、4000円以上使ってしまいましたが仕上がりには満足しています。
クーラーボックスは他の人と被りがちなので、塗装によってオリジナル感は出せるのは非常に魅力的です。
あなたも世界に1つだけの自分好みのクーラーボックスを作ってみてはいかがでしょうか。