ちょい投げ釣りとは、ゴカイなどの活き餌さを遠投して、底をズルズルと引く事で海底付近にいる比較的小さい魚を狙う釣りの事です。
とにかくアタリが多く、特に夏のキス釣りは数釣りが楽しめる事からも釣り初心者にもっともオススメできる釣りです。
キスのちょい投げ釣りは「釣って楽しい」「食べて美味しい」の最高の釣りで僕も大好きです!
この記事では釣りの楽しさがギュッと詰まった「ちょい投げ釣り」の楽しさや初め方を余すとこなくご紹介したいと思います!
ちょい投げ釣りで釣れる魚
ちょい投げでもっとも人気のターゲットはもちろん「シロギス」ですが、季節によって意外と色々な魚が釣れます。
何が釣れるか分からない楽しさも「ちょい投げ釣り」の良いところです!
僕の経験などから釣れる魚をご紹介します。
メインターゲット
よくメインターゲットとされるのは以下の魚です。どれも美味しいお魚ですね。
- キス
- ハゼ
- カレイ
- カワハギ
- アナゴ
ゲスト魚(外道)
ゲストとして以下のような魚も釣れますが、どれもメインターゲットにおとらず美味しい魚達です。(ただし、フグには毒があるので調理免許がない方は食べないように!)
- メゴチ
- ベラ
- チヌ・キビレ
- チャリコ(真鯛の子)
- セイゴ(スズキの子)
- ヒイラギ
- フグ
- カサゴなどの根魚
etc…
ちょい投げに最適なシーズン
地域やターゲットとする魚によっても変わってきますが、シロギスをメインとして考えた場合5月〜10月あたりが一番ちょい投げ釣りを楽しめる季節です。
特に初夏の6月7月はアタリも多く数釣りが楽しめるちょい投げ釣りのハイシーズンと言えるでしょう!
また、カレイをターゲットとする場合は真冬でもちょい投げが有効となります。
ちょい投げ釣りの仕掛け解説
ちょい投げ釣りは非常にシンプルで、ハリス(糸)+針で構成された仕掛けをオモリに付けるだけです。そして針先にエサをセットして投げます。
仕掛けはハリスと針がセットになっているものが販売されていますのでそちらを購入しましょう。
小さい針で大物が釣れる可能性はありますが、大きい針で小物を釣るのは難しいので、針のサイズは小さめがオススメ。
また、針の本数は慣れないうちは2本くらいの少なめの仕掛けを用意しましょう。針数が多いほど1投当たりの期待値は増えますがライントラブルが多発するので上級者向けです。
なんなら1本仕掛けでも問題はありません。
上記のような仕掛けを、オモリに取り付けるのですが、オモリの形状や仕組みにバリエーションが多く存在しているのでいくつかご紹介します。
ジェット天秤 【最もオススメ!】
ジェット天秤は、2つに折り曲がるアームにジェット機のような羽がついたオモリです。
キャスト時に折れ曲がるので、糸絡みしにくく、巻き取り時には羽のおかげでオモリが海底から浮き上がるので、岩などの障害物を避けやすい。
さらに羽がついている事で飛行姿勢が安定し、簡単に飛距離を伸ばすことができます。
オモリ部分は前後に動くことができるので、魚がエサを引っ張るアタリも手元にダイレクトに伝わってきます。
非常にシンプルで、個人的には釣り具の中でも最高峰の大発明だと思っています。
迷ったら、ジェット天秤+市販のちょい投げ仕掛けを購入しましょう。
重さは使用する竿に対応する物を選びましょう。
天秤仕掛け
天秤仕掛けは任意の重さのオモリを取り付けて使用します。
オモリと仕掛けの糸に一定の距離があるので、キャスト時に絡まる可能性が低くなり、ライントラブルが起こりにくいのが特徴です。
様々な種類がありますが、キス天秤などは天秤部分が柔らかいので魚のアタリを弾きにくく、針を掛けれる可能性を大きくできます。
海底で立つ天秤や、ラインを通してて使うパイプ天秤などユニークな商品がたくさん出ていますのでお気に入りの天秤を見つけましょう!
中通しオモリ
ラインに通すタイプのオモリです。長丸な形状が空気抵抗を軽減するため、仕掛けをより遠くに飛ばすことができます。
オモリがラインに通していることから、魚がエサを引っ張った際に違和感を与えづらく、食わせ能力にすぐれます。
今回紹介している中ではもっとも感度の高い仕掛けとなります。
投げて放置する釣りに適しています。また、そのような仕掛けを「ぶっ込み釣り」ともいいます。
仕掛けに決まりはないので、自分の好きなように仕掛けを選ぼう!
ちょい投げ仕掛けは歴史が長く、様々な仕掛けのバリエーションがありますが、「コレじゃないとダメ!」といった決まりはありません。
釣りに慣れてきたら、自分の考えた自作の仕掛けにもチャレンジしてみましょう!
自分の考えた仕掛けで釣ったときは。何とも言い表せない大きな喜びが味わえますよ。
ちょい投げ釣りにオススメのエサ
ちょい投げ釣りでは生きた虫エサを使うのが一般的です。(投げても外れにくく、エサ持ちがいい為)
ここでは代表的なエサをご紹介します。
石ゴカイ(日本ゴカイ、ジャリメ、砂虫)
虫エサの代表格である石ゴカイ。色々な呼び方がありますが、釣具屋さんならどれでも通じると思います。
石ゴカイ細身で食わせ安いのでキスをメインターゲットとする場合に特におすすめです。
アオイソメ(青虫、朝鮮ゴカイ
アオイソメは石ゴカイに比べ太身でアピール力が高いのが特徴で虫エサの中でも王道の虫です。
対象魚が多く、迷ったらこのアオイソメを買っておけば間違いないでしょう。
アサリ
アサリはカワハギを狙う場合に使用します。
普段僕たちが食べているあのアサリです。
スーパーで簡単に安価に手に入れる事ができるのがメリット。
釣具屋でも買えますが少し割高な印象です。専用の物を使う必要はないので、スーパーなどで安く買いましょう。
サバの切り身やオキアミなど
対象魚が広いオキアミ、カサゴなどの根魚が釣れやすいサバの切り身もエサとして有効ですが、投げたり底引きすると針から外れる事が多いので虫エサには劣ります。
これらのエサを使う時は放置で魚を狙う「ぶっ込み釣り」をしましょう。
人口エサ(ワーム)
虫エサが気持ち悪くて触れない人の為に、虫を模した人口エサがあります。
パワーイソメやガルプなどが代表的です。
釣れるには釣れるのですが、残念ながら本物の虫エサに釣果では必ず劣ります。
アタリはあるのですが、虫エサと比べて食わせ能力が低いように感じます。(なかなか針に掛からない)
予備として持っておく場合や、どうしても虫を触りたくない方にはオススメです!
ちょい投げ釣りに最適なタックル
ちょい投げ釣りで使う竿とリールは、短すぎなければ(2m前後あればOK)基本的には何でも良いので家にある竿とリールを使いましょう。
新規で購入したい場合は以下のオススメを参考にしてみてください。
おすすめはエギングロッドがおすすめ
一応専用ロッドのようなものもありますが、汎用性の高さや感度、飛距離を考えるとエギングロッドがオススメです。
イカ釣りに使うエギングロッドはさまざまな釣りに対応できる優れたロッドなので、まだロッドを1本も持っていないという方は是非この機会に購入しましょう!
安価なリールとセットの振り出し竿でももちろんOKです。
リールは2000〜3000番がベスト
ゲストの事も考慮すると最適なリールは2000〜3000番がちょうど良い大きさです。
特に3000番は不意の大物にも対応でき汎用性が高く、色々な釣りに使えるので1つは手元に持っておきたい優秀な番手です!
安価なものでも釣りは成立しますが、安すぎるものは耐久性に難があるので数回の釣行で壊れる可能性が高いです。
これから釣りを本格的に初めようと思っているなら、出来るだけ最新のもので5000円以上のリールを選択しましょう。
経験者はPEライン、初心者はナイロンラインがおすすめ
ちょい投げに使うラインはPEラインが高感度で圧倒的におすすめだが、扱いが難しいため釣りの初心者の方は扱いが簡単なナイロンラインを使用しましょう。
ナイロンラインの太さは2号~3号がトラブルが少なく使いやすいです。PEラインを使用する場合は0.6号~0.8号あたりを150mほど巻いておきましょう。
ちょい投げ釣りにおすすめのポイントは「砂浜」
ちょい投げに最適なポイントは「サーフ(砂浜)エリア」です。
というのも、ちょい投げ釣りは海底をズルズルと引きずるような誘い方をする性質上、砂浜ではなく岩礁帯などでは岩に引っかかってしまい仕掛けをロストする可能性が高くなるからです。
また、メインターゲットであるキスやハゼは砂地に潜む習性があるので、生息域を考えてもやはりサーフエリアが最適となります。
サーフエリアの中でも河口に近いポイントが魚影が濃くオススメです!
もちろん砂地であれば漁港などの堤防も好ポイントとなります。
「ちょい投げ」と「投げ釣り」の違いって?
なぜ「ちょい」投げなのかは、文字通りちょいっと数十メートル投げるカジュアルスタイルな釣り方だからですが、本当の「投げ釣り」は飛距離100メートル以上飛ばしたりします。
「ちょい投げ」と「投げ釣り」は明確な定義があるわけではないし、ターゲットもほぼ同じなので違いを気にする必要はないと僕は考えています。
釣り初心者にもっともオススメな釣りが「ちょい投げ」
ちょい投げ釣りは仕掛けがシンプルだし、ポイントとシーズンさえ間違えなければ初心者でも手軽に爆釣を体験できる簡単な釣りです。
「家族や恋人と釣りをしてみたいけど難しそう」と感じている釣り未経験の方にとって「初めての釣り」にオススメ!
釣りをしてみたいけど、難しそうと思っている方は是非家族や恋人を誘ってちょい投げ釣りを初めてみましょう!
釣りの楽しさがギュッと詰まった「ちょい投げ釣り」にきっとどハマりする事間違いなしです!